現役・現場主義コラム

連載コラム 第2回 ビジネスとしての治療院のあり方

代表取締役 上岡 太一(株式会社アメニティーサービス)

2006/05/02

代表取締役 上岡 太一(株式会社アメニティーサービス) 前回のコラムでは、「人との出会い・ご縁こそが私の人生を変えた」ということをお話しました。人間は、生きていく上で本当にたくさんの人と出会いそして離れていきます。そこで自分が高い‘感度'を持って、この出会いにこめられたメッセージを読み取って行かなければ通り過ぎていってしまいます。このアンテナをぜひみなさんにも常に張っておいて頂きたい、ということを改めてお話しておきます。

スキルだけでは通用しない‘ビジネスの目'を持とう
みなさん、鍼灸師・マッサージ師のプロを目指して入学した学校。そこで学ぶことは何でしょうか。学校は知識やスキルを学ぶ場所だと考えられていると思います。正解です。ところが、現状ではただひとつ足りないことがあるということをお伝えしていきます。 それは、「ビジネスの目」です。例えば国家試験に合格し、夢を抱いて卒業したとします。問題はその後で、その後のことをあなたは今のうちから問題意識を持って考え、情報を収集し、社内の現場を少しでも見ておく必要があるのです。
「ビジネスの目」を持つとは、企業(治療院も含む)が経営される戦略を知ることやお金の収支概念を養うということです。

パラメディカルな時代の落とし穴
今、時代はパラメディカル(医療補助者)な展開に入っています。資格があろうとなかろうと、様々な慰安やそれに医療をあわせた業態での店舗展開等で活躍の場は広がっています。
良く考えてみて下さい。資格のない人と同じ環境で同じ報酬を得たとしても、それはあなたの実績が認められてのことだと思いますか。答えは否、です。認めたくないですが筋を通さないグレーな部分がこの業界に広がっていることは事実です。
周辺業者の便利屋ではなく、あなた自身の意志を持って実績を持って自分自身に高値をつけて欲しいのです。そして資格の価値に今一度プライドを持って頂きたいのです。
ビジネス展開として学ぶべきことがたくさんありますから、有資格者集団が意を決して、そして自覚を持って立ち上がるべき時が着ているということは強く感じます。
これは、あなたひとりがほんの少しの意志とプライドを持つことで、この業界全体が変わってくることなのです。

‘正当な道'にこそ、‘正統な認知'を!
このコラムを読んでくださっている治療家の方々・これからプロを目指す在学生の方々には、正当な道を歩んで欲しいのです。そしてこうした道をひたすら歩いていく治療家こそ、いずれ正統な認知を受けることになるでしょう。
また、私どもの患者さんのほとんど方には医療消費者団体 NPO で「 QOL ( Quality of Life )を考える会」に入っていただいています。在宅マッサージですから、患者さんには保険の適用で安心して治療を受けて頂けるような仕組みにしているのです。
今、マッサージ業界の中でも真面目に採用を行う治療院は「人」で困っているところがとても多いです。あなたも就職先を考える際に、勉強のため大量採用の治療現場に入るのもいいですが、あなたの資格の意味を考え、その治療院の社会貢献性や方向性をきちんと見極めて下さい。
プライドを持ったあなたの腕が、多くの患者さんから必要とされることを願っています。

代表取締役 上岡 太一 株式会社アメニティーサービス

プロフィール
代表取締役 上岡 太一 株式会社アメニティーサービス
健康保険を使った在宅のマッサージを行っている会社です。2015年には、4人に1人が65歳以上の高齢者になると予想され、益々慢性疾患に苦しむお年よりが多くなります。我が社のサービスは、在宅リハビリテーションの供給が少ない中、国家資格を持った鍼灸マッサージ師たちが、プライドを持って就業できる機会を与え、在宅リハビリテーションの供給も満し、より多くの要在宅患者にサービスを提供できるシステムの提供を行っていきます。