現役・現場主義コラム

連載コラム 第4回 内田 真弘氏 神奈川衛生学園専門学校付属横浜国際プールはりきゅうマッサージ室 室長

 

2006/08/10

内田 真弘氏(神奈川衛生学園専門学校附属横浜国際プールはりきゅうマッサージ室 室長) トレーニングルームの活用法について
マッサージ室へ来られる方の割合は、リラクゼーションの目的で来られる方と治療目的の方と半々くらいです。土曜、日曜は比較的、リラクゼーション目的の方が多く、平日は治療やトレーニング指導の方が多いという感じです。また、地域性のある施設でもあるので、近隣住民の方が中心ではありますが 、横浜国際プールというスポーツ施設の中にあるため、プロのスポーツ選手・一般のフィットネス愛好者の方まで広く来られます。また、鍼やマッサージなどの施術だけでなく、トレーニングルームでのトレーニング指導なども行っております。肩こり・腰痛などの症状の方から、スポーツ・トレーニングなどの怪我まで来られますから、我々の治療の幅も問われます。

ドイツで新たな徒手との出会い
大学時代、インストラクターのアルバイトをしながら健康づくりをしていました。それから神奈川衛生学園に入りました。卒業後にドイツへ交換留学生としても2年半ほど留学させていただきました。そこで、「徒手療法」というものに新たに向き合って勉強するチャンスがあったのです。

ドイツでは下は16歳からマッサージの学校に入学できます。日本とは教育制度が違うためです。またマッサージは基本的には医者からの処方によって受けることになります。ただ最近では薬漬けの西洋医学より副作用のない東洋医学のニーズが増えてきています。ただ鍼灸指圧などは保険が使えませんので、実費治療になってしまいます。それでも東洋医学のニーズは高まってきています。

リピートの秘密
治療をしている際、自分のモチベーションが下がっているとき、患者さんの気に合わせるのが大変なときがあります。やはり、治療をする側はいつもエネルギーを持っていないといけない。精神的にも充実していないといけないのです。そして、もう一つ大事なことが、ニーズ把握です。患者さんの満足度を図る目や話術を身につけていくといいと思います。こうした中でも、人間同士のコミュニケーションの大切さを日々実感しながら仕事をしています。ただ鍼をうつだけではない、「ありがとう!」といわれるその一言が何ともいえずうれしいものです。こうした患者さんの言葉が、今の仕事のやりがいを支えていると思います。これだけは言っておきたいことですが、一方的に鍼をうつのではなく一緒にやっていくのです。患者さんと一緒に治療をしていくのです。

これから鍼灸師・マッサージ師を目指す方へ
自分がどうにかしてやろう!という意志を持って下さい。誤解を恐れずに言うと、今までの先代に習うことも大切ですが、下手にサラリーマン志向になる必要はありません。「勉強だから、修行だから、収入は安くても仕方ない。お金がなくても仕方ない。」などという古い体質が残っているようですが、こうした考え方は自分の価値を下げてしまうものですから、自分自身で厳しい目を持って進んで欲しいと思います。スポーツもボランティアがいいと思われていますが、一生行っていく仕事に妥協は必要ありません。

とにかく、やる気さえあれば何とでもできる!とにかくやってみてあとは好きか嫌いか。そう思ってなんでもすぐ行動に移していくことです。私は今、仕事という感覚がありません。好きなことをしているありがたさを感じながら治療をさせて頂いています。

神奈川衛生学園専門学校附属横浜国際プールはりきゅうマッサージ室 室長 内田 真弘(うちだ まさひろ)

プロフィール
神奈川衛生学園専門学校附属横浜国際プールはりきゅうマッサージ室 室長 内田 真弘(うちだ まさひろ)
1970年3月10日生まれ。横浜出身。大学時代にスポーツクラブにて始めた マシンインストラクターをきっかけにトレーナーに興味を持ち、その後、神奈川衛生学園専門学校へ 入学。卒業後に、ドイツのフェルバッハにあるVPTアカデミーに交換留学生として留学。マニュアル セラピー、PNF、スポーツ理学療法を中心に学ぶ。日本人としては初めてのドイツ理学療法協会認定の スポーツフィジオセラピストの資格を得る。約2年半の留学の後、帰国。現在は、後藤学園専任講師、その他湘南医療福祉 専門学校、筑波大学等の学校でも講師を勤める。