一流を知る!インタビュー

神宮前治療院 院長 岡田 明三氏

神宮前治療院 院長 岡田 明三氏

2006/12/08

一定のサービスを提供する大切さ
今も、日々同じサービスを続けることを大切にしています。掃除も朝晩行っています。朝は誇りが落ちてくるのを防ぐために部屋の上部を、夜は落ちた誇りを取り払うために床などの下部を中心に掃除をします。一流の高級な飲食店等サービス業店舗へいくと、きめの細かさやかゆいところに手が届くサービスを実践していますよね。治療のシーンでも、来院される患者さんにこうした気持ちよさを感じてもらうことを目指しています。

快適な時間を過ごして頂くために
具体的なサービスの事例としましては、診察券は使わず2回目以降に来院された方は全て顔と名前を一致して覚えるよう指導しています。患者さんの信頼も得られますし、喜んで頂けるからです。また、サービスの質やレベルを一定に保つことも大切なポイントと思います。

10 年、 20 年前に来られた方が再び来院される際に前回来られたときと同じサービスを受けていただきたい。そのためにサービスを仕組み化し変わらないものにしています。いつでも提供できるサービスのレベルを落とさず、気付きレベルも常に高く持ち続けて行かなければいけません。そうすることで、患者さんの信頼も得られますし、喜んで頂けるからです。そして一番大切なことは気分良く快適な時間を過ごし頂くため。

日本での鍼灸について
鍼灸の発祥の地である中国も国家戦略として鍼灸を推奨していますし、活発に治療活動を行っていることはご存知の通りだと思います。では、これからの日本での鍼灸はどうか。日本ではそうはいかない。戦略としてではなく、鍼灸やそのニーズが自然発生的に出てくるものがよいと思うのです。それこそが本物のサービスの結果であり、効果であると思います。

一人ひとり異なる経絡治療
鍼灸は東洋哲学に裏打ちされた医学です。 哲学とは人の生きる道で、この道は一人ひとり異なり、それぞれの「個」に 応じた治療が施されるべきです。そのために鍼灸師は五感を研ぎ澄まし 感性を育て、同一の既製品的な治療に陥っていないかどうか。定期的に 自らの治療を省みる必要があります。

「生き方」を提示でる治療家に
規制緩和により、近年急激に鍼灸学校が新設されるようになりました。 おそらく、5年後には資格取得者が毎年5000人規模まで増えることに なるだろうと思います。想像できないほどの競争になると予想できますね。 鍼灸を志す者は学と術の研鑽に励まなければ成りません。  そして、特にこれからは治療家にとって哲学が必要な時代になります。 患者さんに自らの生き様や、生き方を提示できるような治療家に育って欲しいです。

プロフィール
岡田明三
神宮前鍼療所院長を務める傍ら、東京医療専門学校等での非常勤講師を務める。 臨床歴37年、経絡治療学会会長・(財)東洋療法研修試験財団評議員。 治療の中でも精神疾患・皮膚疾患・糖尿病の治療で来る患者が後を絶たない。 趣味は、スキー、旅。